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瀬戸内・関西エリアで見るべき安藤忠雄の美術館建築ベスト10【2/3ページ】

ベネッセハウス パーク

ベネッセハウス パーク

 同じく直島にある宿泊施設兼美術館がベネッセハウス パーク。ここにも複数の作品が展示されているが、なかでも注目すべきは「杉本博司ギャラリー 時の回廊」だろう。

 2022年にオープンしたこの場所は、ベネッセハウス パークにおける杉本作品の展示空間を周辺のラウンジやボードルーム、屋外にまで広げ、その作品群を多角的に紹介するもの。

 エントランスにある1977年の《華厳の滝》をはじめ、館内には杉本の代表的な写真作品が点在。「家具の彫刻化」に挑んだ3作品、そしてヴェネチア、ヴェルサイユ、京都で展示されてきた〈硝子の茶室《聞鳥庵》〉(2014)など、計30点が展示されており、杉本博司の多様な作品世界をたっぷりと堪能できる。とくに宿泊者だけの特典である夜の鑑賞がおすすめ。

硝子の茶室「聞鳥庵」 2014
©Sugimoto Studio
The work originally created for LE STANZE DEL VETRO, Venice by Pentagram Stiftung
杉本博司 光の棺
©Hiroshi Sugimoto
撮影=杉本博司
杉本博司ギャラリー 時の回廊 ラウンジ風景

 なおベネッセハウス パークはビーチに面しており、草間彌生の《南瓜》も徒歩圏内。宿泊すれば、夕方や早朝に散歩がてら作品を見に行くことが可能だ。

「南瓜」草間彌生 2022
© YAYOI KUSAMA
撮影=山本糾

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見附正康

2025.05.23 - 07.05
ARTRO
京都