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「彼女たちのアボリジナル・アート オーストラリア現代美術」(アーティゾン美術館)開幕レポート

アーティゾン美術館で「彼女たちのアボリジナル・アート オーストラリア現代美術」がスタートした。会期は9月21日まで。

文・撮影=三澤麦(ウェブ版「美術手帖」編集部)

展示風景より、イワニ・スケース《えぐられた大地》(2017) 石橋財団アーティゾン美術館 ©︎ Courtesy the Artist and THIS IS NO FANTASY

 東京・京橋にあるアーティゾン美術館で、「彼女たちのアボリジナル・アート オーストラリア現代美術」がスタートした。会期は9月21日まで。担当学芸員は上田杏菜(アーティゾン美術館 学芸員)。

 アボリジナル・アートとは、オーストラリア先住民によって生み出された地域独自の文脈を持つ作品を指す。近年の国際的なアートシーンではこれらを再考する動きも見られており、いま改めて注目を集めている領域だ。昨年開催された第60回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展では、アボリジナル作家の個展を展示したオーストラリア館が国別参加部門の金獅子賞を受賞したことからも、その世界的な評価と関心の高さがうかがえるだろう。

 本展は、複数のアボリジナル女性作家に注目。世代と地域を越えた7名と1組による合計52点の作品を通じて、アボリジナル・アートのなかにいまなお息づく伝統文化と、オーストラリア現代美術の現在地を読み解いていくものとなっている。

 出展作家は、マリィ・クラーク(1961〜)、マーディディンキンガーティー・ジュワンダ・サリー・ガボリ(1924頃〜2015)、ジュリー・ゴフ(1965〜)、エミリー・カーマ・イングワリィ(1910頃〜96)、ノンギルンガ・マラウィリ(1938頃〜2023)、イワニ・スケース(1973〜)、ジャンピ・デザート・ウィーヴァーズ、ジュディ・ワトソン(1959〜)。

左から、ジュディ・ワトソン、イワニ・スケース、ジュリー・ゴフ、マリィ・クラーク、上田杏菜(アーティゾン美術館 学芸員)

編集部

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