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BLUMの30周年。ティム・ブラムが振り返る日本での軌跡と、次なるステージ【2/3ページ】

日本のアートシーンとの出会い

──最初に日本に来たのはいつ頃ですか?

 1984年、学生のときです。日本に強烈な印象を受けましたね。その後、再び訪れるようになり、まるで何かに取り憑かれたかのように日本に惹かれていきました。そして1989年からは約5年にわたり、日本で生活するようになったのです。

──その5年間でどのような活動をしていましたか?

 本当にいろいろなことをしていました。ギャラリーの運営やプライベートなアートディーリング、小さな美術館の運営、雑誌の出版、ドキュメンタリー映画の制作などです。また、西洋と日本をつなぐというマニフェストも書きました。当時は日本語が話せなかったのですが、美術館やギャラリーの展覧会をできる限り見て回り、アーティストやキュレーターに会い、多くのことを学びました。日本の戦前・戦後の美術史や文化史にも深く没頭し、その世界にどっぷりと浸かりました。

 1991年には村上隆さんと出会い、とても親しい友人になりました。また、その後、奈良美智さんや、横浜美術館で「戦後日本の前衛美術」という重要な展覧会を企画したアレクサンドラ・モンローさんなど、後に重要なキュレーターや美術館館長になる方々とも知り合いました。これらの出会いにより、私の世界観やアートに対する見方が大きく変わり、それをロサンゼルスに持ち帰り、日米のアートシーンの架け橋を築くことを目指したのです。

ティム・ブラム

編集部

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