写真作品を通して追体験する「岡本太郎の眼差し」。川崎市岡本太郎美術館で展覧会開催

川崎市岡本太郎美術館で展覧会「岡本太郎の写真ー採集と思考のはざまに」が開催される。岡本が取材先、旅先で切り取ったイメージを通して、その眼差しを追体験する。会期は2018年4月28日〜7月1日。

岡本太郎 登野城海岸/石垣島 1959

 岡本太郎(1911〜96)が写真と出会ったのは若き日のパリ留学。画家だけでなく写真家とも交流を持っていた岡本は、ブラッサイやマン・レイに写真の手ほどきをうけ、引き伸ばし機を譲り受けるなどしており、戯れに展覧会にも出品することもあった。

岡本太郎 箱まわしの小さな人形の首/四国 1957

 しかし、岡本が熱心に写真に取り組むようになったのは戦後、雑誌に寄稿した文章の挿図に、自らが見たものを伝える手段として写真を取り入れたときから。取材した土地や旅先で、子供たち、風土、祭りの熱狂、動物、石と木、坂道の多い街、屋根、境界、といった見過ごされがちな、ささいな瞬間をフィルムに写し取った。

岡本太郎 山手/長崎 1957
岡本太郎 基衝棺の副葬品・守刀の柄の飾り(鹿の角)/岩手 1957

 本展では、そういった岡本の写真作品を紹介。レンズを通して見つめた岡本の眼の痕跡をたどり、その眼差しを追体験する。さらにその写し取られたイメージから「岡本太郎の眼」が見つめとらえたものを検証し、絵画や彫刻にも通ずるその関心や思考を探る。

編集部

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