2021年の大型個展に向けて。「柳幸典つなぎプロジェクト」のプロローグとなる展覧会が開催

熊本県津奈木町の「つなぎ美術館」が現代美術家の柳幸典とタッグ。「柳幸典つなぎプロジェクト」と題して、住民が実行委員となり、出展作家の柳と学芸員らとともに、同館の開館20周年にあたる2021年に開催される大型個展に向けたプロジェクトに取り組んでいる。今回、同プロジェクトの3年間の取り組みのプロローグとなる展覧会「柳幸典つなぎプロジェクト プロローグ」が始まった。会期は9月14日~11月24日。

柳幸典 「Waste Land」での展示風景(ANOMALY、2019) Photo by Keizo Kioku Courtesy of ANOMALY

 熊本県津奈木町立「つなぎ美術館」は、水俣病からの地域再生を目指す水俣・葦北地域における芸術文化活動の拠点として、2001年4月に開館された。同館は、08年より「住民参画型アートプロジェクト」を実施。その一環として19年からは、国内外で活躍する現代美術家であり、近年アートツーリズムも実践している柳幸典と「柳幸典つなぎプロジェクト」にも取り組んできた。

 同プロジェクトは住民が実行委員となり、出展作家の柳と学芸員らとともに、同館の開館20周年にあたる21年に開催される大型個展に向けて、3年をかけて取り組むというもの。そして今回、同プロジェクトの1年目の成果展と3年間の取り組みのプロローグを兼ねる展覧会「柳幸典つなぎプロジェクト プロローグ」が開催されている。会期は9月14日~11月24日。

 これまで柳は、現代社会が孕む諸問題と真摯に向き合い、ユーモアを交えた独自の表現で世界から注目されてきた。本展では、柳のアーティストとしての立ち位置と表現手法の変遷をたどるため、過去作品の一部を映像を交えて紹介。津奈木町で重ねたリサーチをもとにしたアイデアをスケッチなども見ることができる。

編集部

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