今年9月に開幕する第36回サンパウロ・ビエンナーレは、昨年末から「Invocations」というプレイベントをマラケシュ、グアドループ、ザンジバルで開催しており、その最終回として東京での開催が決定した。
4回目の「Invocation」は、4月12日〜14日の3日間、東京の3会場において、パフォーマンス、朗読、トークセッション、上映など多彩なプログラムを披露する予定だ。
テーマは「不気味の谷 ヒューマノイドの情緒性」であり、ロボット工学者の森政弘が提唱した「不気味の谷」という概念を参考にしている。この概念は、ロボットに対する人間の情緒的反応を指す言葉であり、今回のプログラムではAIやハイテクとの共存方法、自己と他者との関係、今後の労働のあり方など、広範なテーマが扱われる。
会場のひとつであるThe 5th Floor(根津)では、4月12日から14日にかけて上映プログラムと読書ルームが開催。12日には16時から20時までウォームアップイベントが行われ、13日と14日には、無料の上映プログラムが予定されている。
また、赤坂の草月会館では、13日の11時から20時にかけて、パフォーマンスやポエトリー・リーディング、トークイベントなどを組み合わせた複合的なプログラムが行われる。最後に、14日の16時から20時には、東京大学駒場キャンパスの21 KOMCEE Westレクチャーホールで、東京大学芸術創造連携研究機構との共催により、トークや基調講演、ポエトリー・リーディングが行われる。