注目のプライベート・ミュージアム「GES-2」が開館を2020年に延期

建築事務所Renzo Piano Building Workshopが設計を手がけ、2019年8月に開館を予定していたロシアのプライベート・ミュージアム「GES-2」の開館が、2020年まで延期された。

GES-2の内部イメージ © RPBW

 巨万の富を築いたロシア国内第2位の天然ガス会社・ノヴァテク社のCEOレオニード・ミケルソン。そのミケルソンによって設立されたV-A-C財団が進行中の待望のプライベート・ミュージアム「GES-2」の開館が、2020年まで延期されることになった。

 イタリアの建築家、レンゾ・ピアノの事務所Renzo Piano Building Workshopが設計を手がけるこの美術館は、モスクワ・クレムリン宮殿付近の2万平米以上の旧発電所を改造するもの。2018年に建設活動が始まり、19年8月に開館を予定していた同館は、モスクワのミュージアムエリアの一部となり、ダーシャ・ジュコヴァのガレージ現代美術館、トレチャコフ美術館、プーシキン美術館と近接する。

外観イメージ © RPBW, rendering by L’Autre Image

 The Art Newspaperの報道によると、V-A-C財団の会長、テレサ・イアロッチ・マビカは、「GES-2のように都会にあるメジャースペースでは、場当たり的に展示を行うのではなく、ランドマークのような文化的なプログラムの導入が重要になります」とコメント。今回の延期は、「このような規模と野心のあるプロジェクトは、つど見直しが行われなければならない」とし、本館のオープンは「間違いなく2020年になる」と断言する。

 いっぽうで、19年に創立10周年を迎える同財団は、演劇監督や音楽家、映画製作者、建築家と共にモスクワの郊外でプロジェクトを実施。美術館開館後は、インスタレーションやパフォーマンス、コンサート、映画上映およびスポーツイベントのための公園も設立される予定だという。

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