「ロエベ ファンデーション クラフト プライズ 2025」の大賞に青木邦眞【2/2ページ】

 なお特別賞には、ニフェミ・マーカス=ベロ(1988年生まれ、ナイジェリア)の《TM Bench with Bowl》とスタジオ スマクシ・シンによる《Monument》の2組が選ばれた。

ニフェミ・マーカス=ベロ

 ニフェミ・マーカス=ベロは、自身の作品のなかでグローバリゼーション、消費主義、生産といったテーマを探求するデザイナー。リーズ大学でプロダクトデザインの学士号と修士号を取得。デザイン分野で国際的に高い評価を得ている。2023年にはシャルジャ建築トリエンナーレに参加。また同年、『モノクル』誌のEmerging Designers of the Year Awardを受賞。作品はシカゴ美術館とニューヨーク近代美術館に収蔵されている。

スタジオ スマクシ・シン

 いっぽうのスタジオ スマクシ・シンは、スマクシ・シン(1980年生まれ)、ビレンドラナート・サルカール(1972年生まれ)、サマルジート・サマルジート(1979年生まれ)、ビカス・バルマン(1983年生まれ)によって構成されたコレクティヴ。 テキスタイルや糸細工、彫刻、インスタレーションなど、様々な媒体で作品を手がけている。

 ロエベ ファンデーション プレジデントのシーラ・ロエベは今回のプライズについて、以下のようなコメントを寄せている。「第8回目となるこの賞を祝うにあたり、展示されている作品の驚くべき創意の幅広さ、美しさ、そして技術の高さに心を打たれています。毎年、クラフトが持つ驚きや革新、進化し続ける力を目の当たりにするたびに、魔法のようなものを感じます。クラフトを活性化しつづけるというこの賞の役割を、私は非常に誇りに思っています」。

 なおファイナリストの作品は、マドリードのティッセン=ボルネミッサ国立美術館で6月29日まで展示中だ。

展示風景より
展示風景より
展示風景より
展示風景より
展示風景より

Exhibition Ranking

見附正康

2025.05.23 - 07.05
ARTRO
京都

木梨銀士「Flux」

2023.02.02 - 02.17
GALLERY HAYASHI + ART BRIDGE
丸の内 - 銀座|東京

非常の常

2025.06.27 - 10.04
国立国際美術館
大阪

Dressing Up: Pushpamala N

2025.06.26 - 08.16
シャネル・ネクサス・ホール
丸の内 - 銀座|東京