なお特別賞には、ニフェミ・マーカス=ベロ(1988年生まれ、ナイジェリア)の《TM Bench with Bowl》とスタジオ スマクシ・シンによる《Monument》の2組が選ばれた。

ニフェミ・マーカス=ベロは、自身の作品のなかでグローバリゼーション、消費主義、生産といったテーマを探求するデザイナー。リーズ大学でプロダクトデザインの学士号と修士号を取得。デザイン分野で国際的に高い評価を得ている。2023年にはシャルジャ建築トリエンナーレに参加。また同年、『モノクル』誌のEmerging Designers of the Year Awardを受賞。作品はシカゴ美術館とニューヨーク近代美術館に収蔵されている。

いっぽうのスタジオ スマクシ・シンは、スマクシ・シン(1980年生まれ)、ビレンドラナート・サルカール(1972年生まれ)、サマルジート・サマルジート(1979年生まれ)、ビカス・バルマン(1983年生まれ)によって構成されたコレクティヴ。 テキスタイルや糸細工、彫刻、インスタレーションなど、様々な媒体で作品を手がけている。
ロエベ ファンデーション プレジデントのシーラ・ロエベは今回のプライズについて、以下のようなコメントを寄せている。「第8回目となるこの賞を祝うにあたり、展示されている作品の驚くべき創意の幅広さ、美しさ、そして技術の高さに心を打たれています。毎年、クラフトが持つ驚きや革新、進化し続ける力を目の当たりにするたびに、魔法のようなものを感じます。クラフトを活性化しつづけるというこの賞の役割を、私は非常に誇りに思っています」。
なおファイナリストの作品は、マドリードのティッセン=ボルネミッサ国立美術館で6月29日まで展示中だ。





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