AIによるコンセプトデザインと会話プログラムを手がけたアーティスト・岸裕真、近年のアンドロイド・オペラでアンドロイドプログラミングを担当するコンピュータ音楽家・今井慎太郎をはじめ、総勢20名近くのコラボレーターやエンジニア陣の協力を得て誕生した本作。渋谷がかつて喪った最愛の妻「マリア」をモデルとしながら、「死はひとつではない」という「THE END」以降の渋谷の一貫したテーマを具現化した作品となっている。記憶、音楽、人工知能、そして拡張された身体性の交差点に立つ新たな存在として、「アンドロイド・マリア」は舞台芸術における演者となることを目指す。
11月5日には、都内コンサートホールにて「アンドロイド・マリア」の本格的なデビュー公演が予定されている。さらに2027年には、ヨーロッパ初演を予定している、渋谷の新作舞台作品への出演も決定。本作は英国ロイヤル・バレエ団常任振付師であり、ヴェネツィア・ビエンナーレ ダンス部門の芸術監督も務めるサー・ウェイン・マクレガーが演出を行い、建築家・妹島和世が舞台美術を担当するコラボレーション作品となる。
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