出資元であるQSIの会長ナーセル・アル=ヘライフィーは、「アート・バーゼルの誘致は、FIFAワールドカップ後のレガシー形成の一環であり、文化とスポーツが持つ人々を結びつける力を活かすものだ」と述べている。また、文化商業と展覧会企画を専門とするQC+は、同国の文化インフラ整備を支えてきた実績をもとに、アート・バーゼル・カタールの開催においても展示設計や来場者体験において中心的役割を果たす。

MCHグループの会長兼CEOであるアンドレア・ザッピアは、「本プロジェクトは、志を同じくする組織が結集して実現する画期的な取り組み。世界中のアートファンやコレクターをカタールに惹きつける新たな磁場となるだろう」とコメントし、アート・バーゼル・パリ以来の新たな拠点として本事業に注力する姿勢を示した。
アート・バーゼルのCEOノア・ホロウィッツは、「グローバルなアートマーケットの拡張と新しいコレクター層の開拓は私たちの使命である。カタールは近年、世界クラスの美術館や文化イベントを多数創出し、才能あるアーティストやギャラリーが活発に活動する場となってきた。アート・バーゼル・カタールが、その流れを一層加速させることを期待している」と述べている。
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