第3回の「Tokyo Gendai」が出展ギャラリーを発表。65軒による3セクター展開【2/2ページ】

 若手・中堅アーティストの個性を紹介する「Hana ‘Flower’」では、小山登美夫ギャラリーが、大野智史によるクラブカルチャーや音楽に根ざした個展を開催。PARCELは、詩的な風景画で知られるマサミツの新作を出展する。台北のEach Modernは、コペンハーゲンを拠点とするアーティスト集団A Kassenによる彫刻作品を初公開。NANZUKAは、大平龍一、村松佳樹、Pex Pitakpongによるグループ展を構成し、異なる文化背景をもつアーティスト同士の対話を試みる。

 いっぽう、「Eda ‘Branch’」では、歴史的・文化的に重要なアーティストに焦点を当てた展示が行われる。Ippodo Gallery(東京、ニューヨーク)は、池田晃将による形態と言語の関係性を探る新作を出展。Page Gallery(ソウル)は、科学やゲームデザインに影響を受けたVio Choeの個展を通じて、視覚芸術と他分野の融合を試みる。

 今回の発表に際し、Tokyo Gendaiフェアディレクターの高根枝里は、「工芸や伝統的な創作物の探求から、前衛的なコンテンポラリーアート作品まで、分野を超えた新たな対話の扉を開くような多様で幅広いセレクション」を紹介できることの喜びを述べ、「日本の現代アートシーンの奥深さとダイナミズムを、国内外の来場者に届けたい」と語った。

 また、共同創設者のマグナス・レンフリューは、「Tokyo Gendaiは過去2回にわたり、日本の卓越した創造力を世界へつなぐ架け橋となると同時に、世界のアートイベントとして欠かせない存在としての地位を確立してきた」としたうえで、「今年もまた、多くの新たな関係性とコラボレーションを生み出す場として、世界のアートイベントにおける存在感を一層強固にしていきたい」と期待を寄せている。

Exhibition Ranking

見附正康

2025.05.23 - 07.05
ARTRO
京都