「神戸六甲ミーツ・アート2024 beyond」開幕レポート。過去最多61組が六甲山で作品披露
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六甲ケーブルエリア

展示風景より、周逸喬《赤と緑の行き違い》

 六甲山へ登るためにはまず六甲山ケーブル下駅へ。ここに設置された周逸喬の《赤と緑の行き違い》をくぐり、ケーブルカーで山頂へ向かう。山頂駅の待合室では、ありふれたモチーフを超絶技巧や独自の話法によって、異なる位相へと変換する雨宮庸介による新作《待合室(わたしたち)》も見ることができる。

展示風景より、雨宮庸介《待合室(わたしたち)》(部分)

兵庫県立六甲山ビジターセンター

 神戸の市街地や神戸空港などが一望できる兵庫県立六甲山ビジターセンターでは、2作家が作品を展示する。

 かつて兵庫県全域で見ることのできたコウノトリは兵庫県の県鳥。しかし、昭和40年代後半に日本の野生のコウノトリは絶滅した。URBAN KNIT(兼平翔太)の《STORKS》は、そのコウノトリ(Storks)の存在を、風とともに舞い降りる様を表現したもの。かつての兵庫に広がっていた景色と、絶滅してしまった存在に想いを寄せ、これからの人間社会の発展において何を大切にするべきか再考するための作品だ。

展示風景より、URBAN KNIT(兼平翔太)《STORKS》

 いっぽう倉富二達広の《六甲の年輪を泳ぐ虎》は、六甲山系を一本の大木の年輪に見立て、その中を虎が横切っている。倉富二が住むシンガポールの歴史と、作家個人の阪神タイガース愛が結合した作品。

展示風景より、倉富二達広《六甲の年輪を泳ぐ虎》

編集部

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