「来たる世界2075 テクノロジーと崇高」(GYRE GALLERY)開幕レポート。テクノロジー時代の崇高を問う

東京・神宮前のGYRE GALLERYで「来たる世界2075 テクノロジーと崇高」が開幕した。会期は3月16日まで。

文・撮影=橋爪勇介(ウェブ版「美術手帖」編集長)

展示風景より、井田大介《シノプテス》(2023)

 技術が人間のスケールや理解の限界を超え、引き起こす畏怖や不安を「技術的崇高」と称し、それを感じさせる作品を紹介する展覧会「来たる世界2075 テクノロジーと崇高」が、東京・表参道のGYRE GALLERYで開幕した。企画は飯田高誉、キュレーション・展示統括は高橋洋介。

 本展タイトルにある「崇高」について、飯田は「本来は神に根差した言葉だが、現代において崇高はテクノロジーと密接に結びついている」としながら、「本展は、50年後の世界がどのようなものになっているのかを作品によって浮かび上がらせてみようという試みだ」としている。また高橋は「これまでの自然とつながる崇高ではなく、技術とつながるものとして、新たな崇高のかたちを考えたい」と本展の狙いについて語った。

展示風景より、手前はアンドレア・サモリー《Signal 1.1 - Deposition》(2023)

 本展の参加作家は、アンドレア・サモリー、牧田愛井田大介、イオナ・ズールの4組。

編集部

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