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特別展「星の瞬間 アーティストとミュージアムが読み直す、Hokkaido」(北海道立近代美術館)会場レポート。北海道美術の重層を示す【5/6ページ】

 阿寒湖温泉の民芸品店「熊の家藤戸」を営みながら、活動するプロダクトデザイナー/アーティストの藤戸康平の《Singing of the Needle》は、アイヌの渦巻文様である「モレウ」の形の鉄板120枚を円柱状に組み上げ、中央にアイヌ文様のペイントを施された鹿の頭骨を置いた作品だ。米国への巡回も行った本作を展示するとともに、同館学芸員の村山美波は藤戸の作家としての哲学を分析しながら紹介している。

展示風景より、藤戸康平《Singing of the Needle》(2021)

 その隣には端聡の、鉄の風化をテーマに自動車のボディを素材とした作品《アースに還る》(2024)を展示。自然の成り行きに任せて屋外で変化していく砂澤ビッキの《風》(1988)に影響を受けたという本作。両作品を並べることで、作品にとって時間とはなにかを考えることができる。

展示風景より、左から砂澤ビッキ《風》(1988)、端聡《アースに還る》(2024)

 僧侶であり美術家の風間天心は、信仰と美術の関係について考え続けている作家だ。本展で風間は実際に家庭で使われていた、焚き上げ前の仏壇を展示。「表現と信仰の和」のひとつの表出として解釈した。

展示風景より、風間天心による仏壇の展示

編集部

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