いっぽうの室内展示では、「BIG CAT BANG」のバックストーリーとともに、猫の仲間たちの立体作品や原画、絵本『トらやんの大冒険』と『ラッキードラゴンのおはなし』の原画などが展示。また、チェルノブイリや震災などの出来事から生まれた希望を象徴する「トらやん」が登場し、象の背中に子供用の映画館を乗せた《青い森の映画館》や、トらやんや宇宙猫が乗る3メートルの船をかたちにした《ラッキードラゴン構想模型》などの立体作品も紹介されている。



また、ヤノベケンジの個人史や時代背景を理解するために、最新作『宇宙猫の秘密の島』を含む4本のアートドキュメンタリー映像による120分のスペシャル上映プログラムも展開。親子で楽しめる「ハイパーキッズプログラム」では、子供たちがスタンプラリーを通して宇宙猫の顔を完成させるワークショップが体験できる。

さらに、今年の夏には、「宇宙猫を宇宙に還すNFTアートプロジェクト」が実施され、宇宙猫を乗せたバルーンが茨城県大洗海岸から宇宙へ飛び立つという壮大なイベントが予定されている。同館は、このプロジェクトをサポートしており、宇宙から帰還した猫の展示も計画しているという。
美しい宮沢湖畔に誕生したハイパーミュージアム飯能。自然のなかで様々な物語が息づくヤノベケンジのアートと向き合い、自らの心のなかで新たなイマジネーションを引き出してみてはいかがだろうか。
