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「ヒルマ・アフ・クリント展」(東京国立近代美術館)開幕レポート。神秘思想で拓いた抽象絵画の世界【5/6ページ】

第4章 「神殿のための絵画」以降:人智学への旅

  第4章では、「神殿のための絵画」完結後の展開が紹介される。1917年の「原子シリーズ」や1920年の「穀物についての作品」などは、自然科学と精神世界双方への関心や、眼に見えない存在の知覚可能性という点で「神殿のための絵画」と連なるものだが、より幾何学性や図式性が増しているのが特徴だという。

展示風景より、「原子シリーズ」(1917)

 1920年に介護していた母親が亡くなると、神智学から分離独立した「人智学」への傾倒を深めていったアフ・クリント。人智学創始者ルドルフ・シュタイナー(1861〜1925)に強い影響を受けた、幾何学的、図式的な作品から、水彩のにじみによる偶然性を活かし、色自体が主題を生み出すような作品へとその表現を変化させていった。

展示風景より、「シリーズ Ⅴ」(1920)

編集部

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