25日に実施された記者会見では、葛飾北斎によって描かれた未発表の初期作(画号:宗理)や、《母子図》(リチャード・ケルトン・コレクション / ハラリー コレクション / パサデナ・パシフィックミュージアム 旧蔵、画号:為一)といった2点の肉筆画や、自画像が描かれた原画がお披露目。また、印刷技術を応用した文化財のデジタルアーカイブを得意とするTOPPAN株式会社(旧:凸版印刷株式会社)によって、これらの肉筆画を高精細デジタルデータとして撮影されたものが参加者向けに公開された。


また、この記者会見の場には、同団体の特別名誉顧問として鶴賀若狭掾(重要無形文化財保持者 / 人間国宝)や、河端照孝(一般社団法人 次世代芸術文化都市研究機構)、鈴木庸一(元フランス共和国駐在全権大使)をはじめ、この取り組みに賛同する応援会として、市村次夫(北斎館 理事長)、浦上満(浦上蒼穹堂 代表)、井田齊(北里大学名誉教授、海洋生物学者)らも出席。世界的に見ても低い日本の文化予算や、それに伴う文化教育の不十分さ、そして現行の都市開発、国立劇場の建て替えの是非についても議論が展開された。
なお、同団体は現在入会者を受け付けている。イベントやワークショップ、サロンといった様々なプログラムが実施される予定となっているため、関心のある方はぜひチェックしてみてほしい。
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