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ユニクロが「UT」で挑んだピカソ&マティス。財団も認めた色彩へのこだわり【2/3ページ】

ピカソが使ったパステルを再現

 ピカソとのコラボレーションは、ユニクロが長年取り組むチャリティTシャツプロジェクト「PEACE FOR ALL(*)」のフィロソフィーにピカソ財団が共感したことで実現。同プロジェクトからは、ピカソが1958年の国際平和会議のために描いた《花束を持つ手》をフロントにあしらったTシャツを、そしてUTからは同じく1949年の国際平和会議のために描かれた《平和の鳩》をはじめとする4作を展開している。

ピカソ《平和の鳩》があしらわれたUT
© Succession Picasso 2025 / Bridgeman Images

 UT担当者は、たんにアート作品をTシャツにプリントするのではなく、アーティストの世界観をどのように日常のファッションアイテムとして落とし込むかが課題だと話す。とくに色彩については、ユニクロにとって様々な挑戦があったようだ。「ピカソは権利関係が非常に厳しいため、複雑な色彩やストローク、それを際立たせるための生地の色など、デザインの細部に至るまでピカソ財団と慎重に意見交換を行い、何度も調整を重ねました。《花束を持つ手》Tシャツの鮮やかな色彩は、ピカソ財団協力のもと、ピカソが実際に絵に使用したカランダッシュ社のパステルの色をそのまま抽出し、オリジナルの色彩を忠実に再現しています」。

カランダッシュ社のパステルを参考にした《花束を持つ手》
ピカソのUT
© Succession Picasso 2025 / Bridgeman Images

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