今週末に見たい展覧会ベスト20。アートフェア東京から「火の鳥」、松山智一まで

今週閉幕する/開幕した展覧会のなかから、とくに注目したいものをピックアップしてお届け。なお、最新情報は各館公式サイトを参照してほしい。

松山智一 Passage Immortalitas 2024

もうすぐ閉幕

私は死を乗り越えて生きてゆきたい(草間彌生美術館

展示風景より、《再生の瞬間》(2024)、奥が《命の炎―杜甫に捧ぐ》(個人蔵、1988)©YAYOI KUSAMA

 草間彌生美術館の「私は死を乗り越えて生きてゆきたい」が3月9日に閉幕する。レポート記事はこちら

 太平洋戦争を複雑な家庭環境下で体験し、トラウマや神経症による自殺未遂衝動を創作活動で乗り越えてきた草間彌生にとって、生と死はつねに差し迫った問題であった。本展では、戦争の影が色濃く見られる1940~50年代の絵画から最新作までの多様な作品の展覧を通し、草間の死生観の表出とその変遷をが紹介されている。

会期:2024年10月17日〜2025年3月9日
会場:草間彌生美術館
住所:東京都新宿区弁天町107
電話番号:03-5273-1778
開館時間:11:00~17:30 ※日時指定の予約・定員制(各回90分)。毎月1日10:00(日本時間)に美術館ウェブサイトにて翌々月分のチケット発売開始。美術館窓口での取り扱いなし。チケットは美術館ウェブサイトのみで販売 
休館日:月、火、水、12月23日〜2025年1月3日
料金:一般 1100円 / 高校・中学・小学生 600円

その壁の向こう側―写真が語るハンセン病問題の真実― プレ展示(国立ハンセン病資料館)

 国立ハンセン病資料館で3月9日まで「その壁の向こう側―写真が語るハンセン病問題の真実― プレ展示」が開催されている。

 同館では、館外での普及啓発活動を目的とした展示を企画。本展は、ハンセン病療養所と入所者を撮影した趙根在(チョウ・グンジェ)の写真8点を紹介するものとなっている。ハンセン病問題は国による憲法違反の隔離政策を原因として、深刻な人権侵害と偏見差別が引き起こされた現在も未解決の人権問題。この展示を通じて、今日の課題としても残り続ける「人権とは何か」という問題を改めて考える機会となるだろう。

 なお同館では2025年度から順次館外で展示を行う予定で、今回はプレ展示として館内で公開されている。

会期:2025年2月8日〜3月9日
会場:国立ハンセン病資料館
住所:東京都東村山市青葉町4-1-13
開館時間:9:30〜16:30 
休館日:月(ただし祝日の場合は開館し、翌平日休館) 
料金:無料

編集部

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