東京オペラシティ アートギャラリーの収蔵品を寄贈した寺田小太郎は、難波田を本格的な蒐集したコレクターだった。同館の収集コンセプトである「東洋的抽象」も、難波田の作品との出会いによって生まれており、難波田は寺田コレクションの中心作家となっている。

本展は難波田龍起の生誕120年を機に、同館収蔵品のほか、国内美術館の所蔵品、個人蔵の作品などもまじえ、大作から水彩、版画、ドローイングや習作、スケッチブックまでの作品、資料など100点余りを展覧。難波田の画業の全貌を四半世紀ぶりに紹介し、今日的な視点から検証するものとなる。


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