茨城・水戸にある水戸芸術館現代美術ギャラリーで、60 年以上の日比野克彦による活動の変遷をたどる「日比野克彦 ひとり橋の上に立ってから、だれかと舟で繰り出すまで」展が開催される。会期は7月19日~10月5日。
日比野は1958年岐阜市生まれ。東京藝術大学大学院在学中にダンボール作品で注目を浴び、1982年に日本グラフィック展大賞を受賞。その後国内外で多数の展示を行うほか、舞台美術や芸術祭のプロデュース、各地域や福祉に関するアートプロジェクトなど、様々な分野で活動を行っている。現在は、東京藝術大学長、岐阜県美術館館長、熊本市現代美術館館長にも就任している。
本展では、少年時代から現在まで60年以上の日比野による活動の変遷を、170点以上の作品を通してたどる。幼い頃に遊んだ積み木の「色」、橋の上で実感した「ひとり」、自分らしい表現が開花した小中学生時代など、具体的な幼少期のエピソードを通じて日比野の創作の原点を知ることができるとともに、「手つき」や「振る舞い」という切り口から多様な活動を深堀り、通底する日比野の特性を浮かび上がらせる展示構成となる。

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