今週開幕
「ART OSAKA 2025」(大阪市中央公会堂、クリエイティブセンター大阪)

現代美術のアートフェア「ART OSAKA 2025」が、大阪市中央公会堂(6月6日~8日)とクリエイティブセンター大阪(6月5日~9日)の2つの会場で開催される。
本フェアは「Galleries セクション」「映像プログラム」「Expanded セクション」の3つのセクションで展開。まず「Galleries セクション」は国指定重要文化財である大阪市中央公会堂の3階で開催され、各ギャラリーが個々にブースを出展する形式。日本国内のみならず、韓国や台湾からの参加も含む総勢44軒のギャラリーが一堂に会し展示・販売を行う。
「映像プログラム」は大阪市中央公会堂の大集会室で開催される。プログラムは、大きく2つのプログラムから構成。1つは、プログラム・キュレーションに批評家/キュレーターの梅津元を迎え、 1960年代から現在までの、実験映像、ヴィデオアート、美術家による映像など、重要な作品の数々を一挙に上映し、日本における「映像表現」を探るプログラム。 2つ目のプログラムは、大阪在住の美術家・森村泰昌がプロデュースした伝説的なアートプロジェクト「テクノテラピー」のドキュメンタリー映像の特別上映だ。
そしてExpandedセクションは近代化産業遺産である北加賀屋・クリエイティブセンター大阪(名村造船所大阪工場跡地 / 近代化産業遺産)で開催。19組の国内外作家が出展し、メディアの垣根を越えた作品群が展示販売される。
オンラインチケット(2会場入場可能):3500円(当日券4000円)/ 小学生以下 無料
Expandedチケット:1500円(当日券2000円)/ 大学生以下 無料
「Keith Haring: Arching Lines 人をつなぐアーチ」(中村キース・へリング美術館)

中村キース・へリング美術館で「Keith Haring: Arching Lines 人をつなぐアーチ」が開催される。会期は6月7日~2026年5月17日。
今年、没後35年を迎えたキース・ヘリング(1958〜1990)。同館が新たに収蔵する《無題(アーチ状の黄色いフィギュア)》を記念して開催される本展では、ヘリングの彫刻に焦点をあて、独自の美学と哲学にもとづく造形表現を紹介する。
ヘリングは、ニューヨークの地下鉄で展開した「サブウェイ・ドローイング」によって、アートを媒介とした大衆との直接的なコミュニケーションの可能性を確信する。その後、世界各地での壁画制作、アートを多くの人に届けることを目的とした「ポップショップ」の展開、社会的メッセージを発信する活動など、従来のアーティストの枠にとらわれないプロジェクトを実現していった。本展では、ヘリングの作品が持つ公共性を象徴するのが彫刻を中心に紹介する。
会期:2025年6月7日~2026年5月17日
会場:中村キース・へリング美術館
住所:山梨県北杜市小淵沢町10249-7
電話:0551-36-8712
開館時間:9:00~17:00 ※入館は閉館30分前まで
休館日:会期中無休
観覧料:一般 1500円 / 16歳以上の学生 800円 / 障がい者手帳等ご提示の方 600円(同行者1名同料⾦)/ 小人(15歳以下)無料