今回ホー・ルイ・アンを選出した理由として、選考委員長の野村しのぶは以下のようにコメントしている。
「『価格』を基軸に東アジアおよび東南アジア地域を展望し、歴史的な条件が現代の国家と市場メカニズムに与える影響を研究・考察するホーの視点は、『メタ市場』という都市を形づくる重要かつ見えない基盤を浮かび上がらせるものです。アーティストならではのナラティヴによって、今回の研究が都市と現代社会にどのような光を当ててくれるのか。 これまでの採択者のなかでもっとも若い世代のアーティストからの新鮮な提言に期待を寄せています」。
なお、アーティストの提案は展覧会、トークイベント、パフォーマンスなどその回にあわせた形態で成果発表をするほか、記録冊子(部数限定)も発行。今後のホーの活動に注目したい。