キュラトリアル・シンポジウム「家鳴」が開催。「見えない存在の残響」を通して、映像メディア、展覧会、地政学のもつれを探求する【3/3ページ】

 セッション3「博覧会のレガシー」は、アジア地域の展覧会史における分水嶺として、1970年の大阪万博を取り上げる。先進テクノロジーへの楽観主義を掲げた万博は、同時に近代性に相反するヴィジョンや、変化する政治的連携の現状を明るみに出すとともに、アート、建築、デザイン、文学、科学技術の前衛的な実践者と体制側が協働し、大衆の願望と国家の課題を体現しながら、新たな展示形態が沸きおこる実験場となった。ライター/キュレーターのデビッド・テ、インディペンデント・キュレーターのグレース・サンボー、シンガポール・ナショナル・ギャラリー学芸員のキャスリーン・ディッツィ、そしてライター/研究者の苏佳敏(ソ・ケイミン)がパネルトークに登壇。大阪万博が国外のアーティスト、知識人、キュレーターの習慣に与えた影響を探り、今日の「グローバル」な展覧会制度をかたちづくることとなった契機、国境を越えた交流や言説の転換について論じる。

 なお、本シンポジウムはソウル市立美術館のパートナー事業として、上映会やパフォーマティヴな講演と学術パネルを融合させ、創造的なアンラーニングを推進する0-eAが主催している。

編集部

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