またRMは同年に初開催され、いまやその地位を確立しつつある「フリーズ・ソウル」にも登場。大きなインパクトを会場のみならず世界に与えた。
加えて22年には、アートとの見事な結実を見せる。それが、自らが全曲の作詞・作曲を手がけた記念すべきソロアルバム『Indigo』のライブパフォーマンスだった。ニューヨークを代表する現代美術館のひとつ「Dia Beacon(ディア・ビーコン)」を舞台に、同館でのライブパフォーマンスをYouTubeで発表。ジョン・チェンバレン、ダン・フレイヴィン、そしてリチャード・セラの展示室で歌うRMの姿からは、アートへの強いリスペクトも感じられる(いまこの動画は279万回以上再生されている)。
兵役中もたびたび美術館に訪れたり、奈良美智と2ショットを撮ったりと、RMへのアートへの情熱は、いまも変わらず続いている。除隊し、今年はBTSの完全復活も間近に控える。本業とともに、彼の心を満たすアートへのコミットメントがどのようなかたちで現れてくるのか、楽しみでならない。