いっぽう、5月15日に開催される「The Now & Contemporary Evening Auction」では、ジャン=ミシェル・バスキアの初期作品《Untitled》(1981)がハイライトとなっている。横幅1.5メートルを超える本作は、ストリートアーティストとしての出発点からメインストリームの美術界へと急成長を遂げた20歳当時に描かれた重要作で、1989年以来同一個人のコレクションに保管されてきたもの。長らく公開されておらず、今回の登場は美術界にとって特筆すべき出来事となる。推定価格は1000万〜1500万ドル(約15億〜22億円)。

さらに本オークションでは、ポップ・アートの巨匠ロイ・リキテンスタインの作品群が、彼自身と妻ドロシーの個人コレクションから40点以上出品される。絵画、彫刻、ドローイング、版画、コラージュを含むこのグループは、推定総額3500万ドル(約51億円)以上とされ、リキテンスタインの制作の軌跡を40年にわたってたどることができる。

