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「反復と偶然展」(国立工芸館)開幕レポート。正反対のキーワードから工芸・デザインを読み解く【2/3ページ】

 第2室では、もうひとつのキーワードである「偶然」をテーマに、自然素材の持つ特徴や、制作の技法・環境などの影響も相まって生み出された作品が紹介されている。コントロールすることが難しい要素をあえて作品として取り込むことで、大胆さや繊細さ、有機的な動きといった、想像を超える表情を実現している。

展示風景より、小川待子《Untitled》(1993)
展示風景より、左から有岡良益《肥松節杢三脚盤》(1987)、青峰重倫《黒柿大鉢》(1985)
展示風景より

 このように、第1室と第2室ではそれぞれのキーワードが強くみられる作品を紹介しているが、反復と偶然性は本来切り離せないものでもある。反復行為のなかから偶然が生まれることもありうるし、逆に偶然性を複製しようとする作家らの挑戦もコレクションのなかには見受けられたという。第3室では、こういった試みがとくに見られる作品が紹介されている。

展示風景より、左から三代德田八十吉《燿彩鉢 連菱》(1993)、中島晴美《WORK-0602》(2006)
展示風景より、小松誠《Crinkle Series スーパーバッグ K1、K2、K3》(1975)など。開口部にシワの入った袋から型をつくり、偶然の形を複製する試みを行っている

編集部

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