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「反復と偶然展」(国立工芸館)開幕レポート。正反対のキーワードから工芸・デザインを読み解く【3/3ページ】

 また、本展の関連コーナーでは「反復」を用いることで人々の注目を集めたグラフィックデザイナーの福田繁雄や亀倉雄策によるポスターや、イタリアのアーティストでデザイナーのエンツォ・マーリによる同じ形状を連続させることでつくられた実験的なプロダクトも紹介されている。視覚的な反復表現はリズムを生み出しながらも、その(偶然的な、もしくは意図的な)綻びにはより注目が集まるといった効果もある。

 抽象度の高いテーマ設定ではあるが、だからこそ一見なんのつながりもないようにみえる工芸作品やプロダクト(工業製品)、ポスターを通じて、共通するものづくりの思考に目を向けることもできるのではないだろうか。

展示風景より
展示風景より、エンツォ・マーリによる作品群

 なお、会場内で展示されている作品の一部はミュージアムショップでも販売されている。もし気になるものがあれば、ぜひ手に取ってみるのもよいだろう。

編集部

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