このほかにも見どころは盛りだくさん
今回、展示室2では、「一行書(いちぎょうしょ)」が紹介される。古くは「ひとくだりもの」といわれ、簡素な禅語を一行に記して茶室の掛け物にした書は、記憶しやすいことから、江戸時代以降、人気を博したそうだ。大徳寺歴代の僧都から、江戸狩野の創始者・探幽や良寛さんの書まで、古筆切とはまったく異なる大胆、おおらかな書も新鮮に感じられるだろう。

2階では、古代中国の銅鏡がずらりと並ぶ。同館の所蔵の奥深さを改めて感じるとともに、十二支を彫り込んだ鏡には、来年の干支・蛇の姿を探してみたい。
