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「マシン・ラブ:ビデオゲーム、AIと現代アート」(森美術館)開幕レポート。人間と「マシン」のあいだで美術の在処を探る【3/5ページ】

「テクノロジーと人間の精神性、仏教的な世界観」

 2つ目のセクション「テクノロジーと人間の精神性、仏教的な世界観」は、ルー・ヤン、ジャコルビー・サッターホワイトという、仏教を主題とするふたりのアーティストを取り上げている。

 自身のアバター「DOKU」を登場させる、仏教的世界観とその精神を扱う映像作品で知られるルー。モニターのみならず、展示室全体で仏教的な世界観をつくりあげた。床には賽の河原を思わせる石が積まれ、天井からは梵字の掛け軸が垂れ下がる。その中央に鎮座する巨大なスクリーンでは酩酊的かつダンサブルな楽曲に合わせて「DOKU」が、その身体でスピリチュアルな体験を表現している。

展示風景より、ルー・ヤン《独生独死―流動》

 サッターホワイトは、そのキャリアを絵画から始めた、「クィア」アーティストだ。黒人たちが工業テクノロジーに解放の力を仮託したアフロ・フューチャリズムをはじめとした、アイデンティティを示すための文化を取り入れながら、仏教における「慈悲の瞑想」を巨大なマルチメディア・インスタレーションとして表現した。

展示風景より、ジャコルビー・サッターホワイト《メッター・プレイヤー(慈悲の瞑想)》
展示風景より、ジャコルビー・サッターホワイト《メッター・プレイヤー(慈悲の瞑想)》

編集部

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