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特別展「ミロ展」(東京都美術館)開幕レポート。没後40年を機に全体像をとらえ直す【4/5ページ】

 第4章「夢のアトリエ 内省を重ねて新たな創造へ」では、50〜60年代の戦後における活動を見ることができる。この頃、ミロの作品はアメリカでも評価が高まっており、若い作家らに大きな影響を与えていたとともに、本人もまた仕事でアメリカを訪れながらも、同地の若い作家から刺激を受けていた。

 また同時期には、ミロにとって念願でもあった大きなアトリエがマジョリカ島に完成。これを機に作品のサイズも大きくなったほか、彫刻やオブジェの作品も増えていった。

特別展「ミロ展」展示風景より
特別展「ミロ展」展示風景より、《自画像》(1937-60)

 第5章へ行く前にコラムとして挟まれているのがこの「ポスター」の展示だ。芸術家とは「ほかの人々が沈黙するなかでなにかを伝えるために声を上げる者」であると考えていたミロは、リトグラフを用いた版画やポスター、そして屋外彫刻などを制作することで、人々の関心を芸術に向けさせることを試みていたという。

特別展「ミロ展」展示風景より。左はマジョリカ島のアトリエの様子
特別展「ミロ展」展示風景より

編集部

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