「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2025」見どころレポート【12/14ページ】

イーモン・ドイル「K」(東本願寺 大玄関)

 イーモン・ドイルは1969年アイルランド・ダブリン生まれ。96年に国際的に評価の高いレコードレーベルのD1 Recordingsを設立し、約20年にわたり音楽制作とインディーズミュージックのためのビジネスに注力。2008年から写真制作をスタートさせた。

 今回の展示では、ドイルの兄が急逝した後に、母キャサリンが亡き兄へと書いていた膨大な数の手紙を重ねた布の作品を展示。また、そこから発展していったシリーズ「K」を発表。巨大な布が屏風のように連なり屹立するその姿は、重力と風と光に削り取られながら、異界の風景をさまよう覆われた霊の姿だという。

 会場ではアイルランドの伝統的な死者への哀歌「キーン」の貴重な音源が流れ続けており、東本願寺という場所とも相まって、超自然的な雰囲気を強調している。

「K」展示風景
「K」展示風景

編集部

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