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日本科学未来館の新常設展示「量子コンピュータ・ディスコ」と「未読の宇宙」が公開。最先端の科学を身近に【3/3ページ】

 2011年に公開されて以来親しまれてきた「ジオ・スコープ」も、「変わり続ける地球」をテーマに全面リニューアルされた。

 ジオ・スコープとは、世界の研究機関などから提供された科学データをもとに、我々人間の営みと地球との関係性を様々なテーマから読み解く常設展示だ。今回のリニューアルでは、「人間の活動」「地球の動き」「環境の変化」の3つを軸にコンテンツをアップデートし、「世界の電力消費量」や大気中の「エアロゾル濃度」など、新たに8つの最新データを収録。さらに既存の12のデータとあわせた計20のデータから、人間と地球のつながりについて学ぶことができるものとなっている。

 視覚的にわかりやすい体験画面や展示端末のデザインも大きなリニューアルポイントだ。また、設置される5台の端末のうち1台は、視覚情報のみならず「音」で科学データを理解し、楽しむことができるモードも搭載されている。視覚に障害を持つ方も、耳からこれらのデータにアクセスすることが可能だ。

「ジオ・スコープ」展示風景より。展示端末は地球をのぞき込む「望遠鏡(スコープ)」をイメージ

 今回のお披露目に際し、同館館長の浅川智恵子は次のように述べた。「未来館は『Miraikan ビジョン 2030』をもとに、一人ひとりが「自分のこと」として未来を考えられるよう『Life』『Society』『Earth』『Frontier』といった4つのテーマを設定しており、今回は『Earth』と『Frontier』の分野から新展示を公開した。(中略)最先端の科学を子供も大人も身近に感じていただける展示を目指したので、この展示体験が現在進行形ですすむ研究開発に興味をもつきっかけとなることを願っている」。

浅川智恵子館長 提供=日本科学未来館(*)

 なお、未来館では、来館中に知りたい情報があればすぐにアクセスできる公式アプリ「Miraikan App」を4月14日にリリース。また、常設展示の約50ヶ所に設置されたARマーカーを読み取ることで、各展示の音声やテキストが表示される「日本科学未来館アシストアプリ」も公開中だ。5月には手話による展示解説動画が追加されるため、視覚障害のある方やろう者の方々の展示体験サポートへの活用も可能になるという。

編集部

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