大阪で楽しむチームラボ。植物園が丸ごとアート空間に【2/3ページ】

自然と人の境界を無化するテクノロジー空間

 チームラボが各地で展開するプロジェクトにおいて一貫して追求しているのが、人間の肉体という枠を超えた「生命の輪郭の存在」へのテクノロジーを通じた意識喚起だ。

 生命は外から物質やエネルギーを摂取して、それらを再び外へ放出・排出することでその構造を維持している。ならば、生命とはその個体そのものだけではなく存在する環境とともにある。そう考えたとき、そこにある生命の輪郭はあいまいになり、連続する世界へ限りなく拡張していく。また、その場に存在するもの、人を改めて意識させられる。そうした感覚を体験できる場として作品が生み出されている。

 だから作品はいずれも、人のふるまいや環境の変化に応じてインタラクティブに変容する。同じ人がいないように、同じシチュエーションが存在しないように、作品の変化は2度と同じものになることはない。1回限りの体験は、置かれている環境、そしてその場にいる人をも含めて作品の一部になっていく。

チームラボ《ツバキ園の呼応する小宇宙─固形化された光の色》より。光り方の異なる3つのゾーンがある
チームラボ 自立しつつも呼応する生命の森―ユーカリ

編集部

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