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「草間彌生 版画の世界―反復と増殖―」(京都市京セラ美術館)開幕レポート。版画でたどる草間「反復と増殖」の美学【2/4ページ】

 第2章「輝きの世界」では、草間ならではのラメ粒子を用いた版画作品が展示されている。草間作品における水玉や網目の原点には様々な要素があるが、そのひとつとして、草間が渡米の際、飛行機の窓から見た太平洋のきらめきが挙げられる。幼少期から心に抱いてきたイメージとこの海の輝きが重なり合い、やがて網目というモチーフに結実したというエピソードに基づき、光と反射の美しさが版画に表現されている。これらの作品は、照明のスポットライトの角度によって光が反射し、鑑賞者は歩きながら鑑賞することで、光のきらめきが空間全体に増殖していく感覚を体験できる。

第2章「輝きの世界」の展示風景より
第2章「輝きの世界」の展示風景より
第2章「輝きの世界」の展示風景より

 続く第3章「愛すべき南瓜たち」では、草間作品を象徴するモチーフであるカボチャを主題とする版画を集中的に展示。ラメを使った作品や様々な技法を用いたバリエーション豊かな南瓜たちが並び、展示空間にもカボチャのかたちを模したレイアウトが施されており、観覧者が草間の思いを身体的・多角的に感じ取れる設計となっている。

第3章「愛すべき南瓜たち」の展示風景より
第3章「愛すべき南瓜たち」の展示風景より

編集部

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