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「周辺・開発・状況 — 現代美術の事情と地勢 —」(下瀬美術館)開幕レポート。東アジアの記憶をつなぎ合わせる「現在」【7/10ページ】

 インドネシア・西ジャワ州のスンダ族の末裔であるムハマド・ゲルリは、自身の芸術活動と家業の農業を通して、失われつつある言語や文字の文化を表出させる試みを続けてきた。

 リサーチを通じて大竹の伝統的な手漉き和紙と出会ったゲルリは、この和紙とインドネシアにおいて遺体を包む神聖な素材であるキャリコなどを使い、テキスタイル作品を制作。そこに豊穣神の物語を描き出した。

展示風景より、ムハマド・ゲルリ《いとなみとしての文字「連なり、重なる」》(2025)

 また、8つの崩れかけたように見えるマスクの作品は《いとなみとしての文字「奇妙な顔たち」》と名づけられており、失われつつある伝統文化に対する自身の葛藤が表現されている。

展示風景より、ムハマド・ゲルリ《いとなみとしての文字「奇妙な顔たち」》(2025)

編集部

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