会場は、4人の作家による作品が一度に目に入るような素直な構成となっている。三島は、大量消費社会のなかで生み出される日用品やそこから発生するゴミを陶の立体作品で制作する作家として知られ、昨年91歳で逝去した。50年代に画家として活動をスタートしたものの、当時は女性画家の発表が難しく、同時代作家とも言える草間とは近しい状況にあったのではないか。
「自分」という存在が大衆社会(マス)に埋もれていくことに危機感を覚えたという2人の作家に見ることができる、共通した表現とは何か。会場では、そのような目線でも作品を味わってほしい。

