審査員のひとりであり、サンフランシスコのアート団体Creativity Exploredのディレクターであるハリエット・サーモンも、「障害の有無にかかわらず、すべての作家を“同じ土俵”で評価する姿勢が非常に重要」とコメント。「観る者が、その作家の人生背景を知ることを選べる自由もまた、この賞の寛容さを象徴している」と述べた。

また、ドイツのEUWARDを運営するクラウス・メッヘラインは、「アートは社会から切り離された特別なものではなく、暮らしのなかに自然と存在しうるもの。HERALBONY Art Prizeのような賞が、日常にアートが溶け込む風景をつくっている」と語り、現代におけるアートの再定義の重要性を強調した。
作品の鑑賞にとどまらず、社会のなかでアートがどのように共存し実装されていくか、その可能性を体感できるHERALBONY Art Prize。アートを通じて社会の多様性を再認識し、新たな表現と価値のあり方に触れる展覧会として、注目を集めそうだ。


2025年5月30日追記:一部の内容に誤りがあり、お詫びして訂正いたします。