ギャラリー3では、会田誠、Chim↑Pom from Smappa!Group、村上隆といった日本出身の作家やグループによる作品が並ぶ。ここでは、撮影が可能であったChim↑Pom from Smappa!Groupと村上隆による作品を紹介する。
Chim↑Pom from Smappa!Groupは、「Sukurappu ando Birudo プロジェクト」(2016〜)の一環で、高円寺キタコレビルに制作された《道》をビルの解体を見据えた移設構想のもと、「輸送中」の状態で展示している。輸送中という経過を見せることで、「スクラップ」が「ビルド」される可能性を持つことを示唆しているかのようだ。


村上隆は、2024年に京都市京セラ美術館で開催された「村上隆 もののけ 京都」展で初公開された《洛中洛外図屏風 岩佐又兵衛 rip》に、さらに手を加えたものを出展。細やかな色彩や細部の表現は圧巻で、細部はオペラグラスを利用して見ることも可能だ。
さらに、村上が大きな影響を受けたことでも知られている辻惟雄の『奇想の系譜』に関する資料やインタビューもあわせて紹介することで、「スーパーフラット」との関係性にも焦点を当てるものとなっている。

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