松田は1986年生まれ、静岡市出身。東京都在住。近年は、現代文化に定着した集合的言語や記号を攪乱的に転用し、既存の認識や解釈を揺さぶる手法=「テクノイマジネーション」を通じて、人々に知覚・思考の再構築を促している。
そもそもタイトルにある「Great Reset」とは、2020年に世界経済フォーラムが打ち出した経済再構築構想「Great Reset」に由来するもの。「Great Reset」は「より良い未来」を志向するビジョンとして提示されたが、次第に陰謀論を含む多様な解釈をまとい、複雑に入り組んだ語りへと変容していった。本展では、そうした重層的な意味の広がりに着目し、4つの作品から構成された。

