
今日に続く、起点としてのイメージ。若山満大評「映えるNIPPON 江戸~昭和 名所を描く」展
2021年6月から7月にかけ、府中市美術館にて開催された本展では、日本の観光地や景勝地がどのように描かれ広まっていったのかを、絵画をはじめ写真や版画、ポスターなどから探った。歌川広重「名所江戸百景」から、川瀬巴水の新版画、吉田初三郎の鳥瞰図など、時代に沿って変遷をみていく。これらの作品たちは、名所に、人々に、そして作家にどのような影響を与え関係を築いてきたのか。東京ステーションギャラリー学芸員の若山満大が論じる。