第1会場となる福田美術館での展示は3章構成となる。第1章「万博と美術」では、ロンドン万博に展示されモネやゴッホに大きな影響を与えた葛飾北斎の肉筆浮世絵にはじまり、横山大観《富士図》(1945)といった、万博に出品し世界に挑んだ日本の画家たちの作品を振り返る。


第2章「万博連覇の幻の巨匠大橋翠石の芸術」では大橋翠石を特集。1900年のパリ万博、1904年のセントルイス万博と連続して金牌に輝き、時代を代表する巨匠として知られた翠石だが、現在は美術愛好家や専門家でもほとんど作品を見たことがなく「幻の巨匠」とも呼ばれている。本章では翠石の遺族やコレクターからも借用した名品を集め、西日本初となる、計25点の翠石作品が一堂に会する大規模展示を実施する。
