土門拳写真美術館が「東松照明と土門拳―語りつぐ写真―」を開催。新ロゴマークも発表【3/3ページ】

 晩年の土門は日本中の寺院を撮り歩く『古寺巡礼』シリーズを展開したが、東松はその後、琉球弧やアフガニスタンへも撮影のフィールドを広げ、沖縄や長崎への移住も経験するなど、自身の活動を拡張していった。

東松照明 波照間島 沖縄 1971

 本展は、戦争や原爆をはじめとする日本の社会状況を見つめながら、写真界に大きな足跡を残した両者の作品を展覧する初の二人展となる。戦後80年という節目に、20世紀の写真がたどってきた道程を振り返るとともに、写真を通していまなお世界中で止まない戦火について考え、語りつぐ機会となることを目指す。

土門拳 母のない姉妹 『筑豊のこどもたち』より 1959

編集部

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見附正康

2025.05.23 - 07.05
ARTRO
京都