舞台芸術では9作品を上演
パフォーミングアーツ部門では、日本国内から4作品、海外から5作品の計9作品を上演。芸術祭のテーマに基づき、人間性の回復や記憶の継承、身体性の再解釈といった視点から構成される。
サモア系のニール・イェレミア率いるブラック・グレースは、南太平洋の楽園イメージの裏側に潜む真実を問う《Paradise Rumour》を披露。金滿里が率いる「態変」は、AIが浸透する現代社会のなかで、身体そのものの価値を問う新作を上演する。

Photo by Toaki Okano

また、アーティスト・コレクティブ「オル太」による女性と労働を主題とした劇場作品、北海道出身の音楽家・現代美術家であるマユンキキとそのユニット「マユンキキ+」によるアイヌの歴史と鉄道開通に関わる祖父の足跡をたどる公演も注目される。

撮影=前澤秀登
そのほか、チュニジアのアーティストデュオ、セルマ&ソフィアン・ウィスィによる動物と共演するダンス《Bird》、AKNプロジェクトによる沖縄の記念碑的作品《人類館》の現代的再演、コンゴ出身のフォスタン・リニエクラによる《My body, my archive》、クラブ空間を舞台にパレスチナの現状を可視化するバゼル・アッバス&ルアン・アブ・ラーメのインスタレーションパフォーマンスなど、多彩な作品が予定されている。

Photo by Pol Guillard

撮影=小高政彦

Photo by Christian Øen © Astrup Fearnley Museet, 2023 *に続く
*──Installation view of May amnesia never kiss us on the mouth: only sounds that tremble through us, 2022, Basel Abbas / Ruanne Abou-Rahme. An echo buried deep deep down but calling still