そのほかにも、カワニシユウキは記憶と物質の関係に着目した作品を、トモトシは都市空間の変容をテーマにした映像作品を展開しており、津田道子は視覚と動作によって不可視の存在を示唆する作品を、八島良子は戦争や被爆体験を元にした強いメッセージ性を持つ作品を発表している。

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本展は、参加作家たちが現代社会の問題とどのように向き合い、表現しているのかを示すとともに、アートが持つ回復の力や対話の可能性を強調する場である。アートと社会が交わる新たな視点を提供し、観客に深い思索を促すことだろう。


「アートベース百島」(広島、2023)の展示風景より Image courtesy of the artist