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「鷹野隆大 カスババ ―この日常を生きのびるために」(東京都写真美術館)開幕レポート。何でもない場所に向かってシャッターを切り続ける【4/5ページ】

 会場の中心にある奥まったスペースには、裸の男性を写したポートレートが展示されている。お互いの大切な部分を預けあうその姿は、あえて弱さをさらけ出すことで分かりあおうとする様子にも見受けられる。「世界の均衡が崩れ、暴力が顕在化した現代。力に力で対抗することから外れるという発想がいまの時代には必要なのではないか。この作品を発表することに躊躇いはあったが、そういった考えもあり展示することを決意した」と鷹野は語る。

展示風景より

 「足にゴミがついてると思ったら影だった」という感覚からスタートしたというフォトグラムシリーズ「Red Room Project」は、影の写真ではなく、“影そのもの”を写し出すことを試みたものだ。また、会場左奥には、「日々の影」を撮影したシリーズに加え、電球やモニター、カメラが設置されている。どこを見ても自分の影が目の前に現れる不思議な空間だ。

展示風景より
展示風景より

編集部

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