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「士郎正宗の世界展 ~『攻殻機動隊』と創造の軌跡~」(世田谷文学館)開幕レポート
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 会場は11つのチャプターで構成されるものの、順路はとくに決められていないため自由に巡ることが可能だ。まずチャプター1「士郎正宗の創造の軌跡」では、これまでの士郎の活動を、作品と本人によるコメントとともに一覧にしている。チャプター2「士郎正宗の描き方」では、士郎が原稿作業の際に使用している手製の道具や、それらと画材をどのように用いて作画を行っているのかがわかる事例を紹介している。

チャプター1「士郎正宗の創造の軌跡」展示風景より
チャプター2「士郎正宗の描き方」展示風景より

 チャプター3から6では、士郎の代表作である『アップルシード』『ドミニオン』『攻殻機動隊』『仙術超攻殻オリオン』から、貴重な原稿が数多く展示されている。

 ここでとくに注目したいのは、士郎がアナログ原稿作業時代から意識していたという「(作業途中に)セーブポイントをつくる」行為だ。作業工程のなかで消されてしまう最終ラフや作業途中ラフのコピー、上から絵の具で着色された主線の原稿のコピーなど、通常見ることができない「裏側の仕事」が今回の展覧会では見ることが可能となっている。

チャプター5「攻殻機動隊」展示風景より
チャプター5「攻殻機動隊」展示風景より、『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』2話 原稿(1989)
展示風景より。空間構成はトラフ建築設計事務所によるもの。鉄パイプに加え、今年開館30周年を迎える世田谷文学館の展覧会を支えてきたパネル板を剥き出しの状態で用いることで、時間の流れも示しているという
チャプター4「ドミニオン」展示風景より、『ドミニオン C1 コンフリクト編 第1話』原稿(1993)
チャプター3「アップルシード」展示風景より

編集部

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