「グラシエラ・イトゥルビデ|GRACIELA ITURBIDE」(京都市美術館 別館)Presented by DIOR
1942年メキシコシティ生まれのグラシエラ・イトゥルビデ。69年にメキシコ国立自治大学の映画研究センターで映画を学び、メキシコ人写真家マヌエル・アルバレス・ブラボの影響を受けた。故郷メキシコの地域社会を撮影したモノクロ写真で知られ、1979年に出版した写真集『Juchitándelas Mujeres』は、生涯にわたるフェミニズム支持のきっかけとなった。

日本における初の大規模個展となる本展では、和紙の展示壁と左官職人が手がけたレンガを思わせる展示壁で空間が構成されており、そこに50年以上にわたって制作された膨大な数の作品が並ぶ。イトゥルビデの大きなテーマとなってきた先住民のセリ族、サポテカ族の女性たち、そして「ムシェ」(女装の男性)の人々の姿をはじめ、多様な題材に目を凝らしてほしい。


