ディオールの展示は、大きな話題を呼んだ「クリスチャン・ディオール 夢のクチュリエ」展(東京都現代美術館)を思わせる空間となっている。

Photo by Victor Marvillet
ディオールのエレガンスを象徴するタイムレスな「バー」スーツがブルー、ホワイト、レッドという3つのバリエーションで展示され、クリスチャン・ディオールがデザインした伝説的なトリコロールカラーの「アンフォラ ボトル」と呼応する。

Photo by Victor Marvillet
この空間をもっとも象徴する約400点もの白いトワルは、3Dプリントで再解釈されたディオールのアイコニックなフレグランスボトルとともに、インスタレーションの中心となっている。

Photo by Victor Marvillet
「クリスチャン・ディオール 夢のクチュリエ」展でメインビジュアルを手がけた高木由利子による写真作品も空間をより魅力的なものにしていると言えるだろう。このほか、デザイナー・吉岡徳仁によるメダリオンチェアや、 “LADY DIOR AS SEEN BY”プロジェクトのために建築家・妹島和世が昨年手がけた「レディ ディオール」が空間を彩る。
この展示空間でもロダンの作品を見ることができる。石膏によってつくられた《ふたつの左手(ハンズ No.2)》(1900-1910)は、ディオールと日本の深いつながり、そして両者の手仕事を讃えるようだ。

Photo by Victor Marvillet

撮影=筆者