ルイ•ヴィトンとディオールの部屋のみならず、ロダンの彫刻はフランス館の随所に展示されている。フランス館の展示部分をディレクションしたジャスティーヌ・エマールはこの意図について、「フランス館での展示の依頼を受けたとき、GSMプロジェクトとともに、体験を導くパターンとしての『手のアイデア』を提案しました」と語る。
「手は人間の最初の道具であり、職人技とノウハウの象徴。また、人間と自然との関係を通して人間同士をつなぐものでもあります。ロダンの作品はどれも、『創造する手』『形づくる手』といったコンセプトのもと、新しい「サヴォアフェール」を紹介する役割を担っており、リフレインのように様々な部屋に展示されているのです」。
ロダンの手の彫刻は、日仏を結ぶ象徴的存在のようでもあり、旅人を導く道標のようでもある。巨大なパビリオン全体をひとつの旅路として、巡ってみてはいかがだろうか。

Photo bu Justine Emard

Photo bu Justine Emard

(C)Justine Emard •ADAGP Paris, Studios GSM Project
Photo by Julien Lanoo